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監査法人の二次募集・追加募集|大手に落ちた後の次の一手【2026年版】

12月10日の13時。メールを開いたら、大手監査法人からの内定通知が来ていない。論文式試験に受かったのに、ここで止まるのか。そう感じて「監査法人 二次募集」と検索した方も多いはずです。

結論から言うと、まだ打てる手はあります。ただ、大手の結果を待ってから動き出すと、使える日数はかなり短い。正直なところ、「結果が出るまで何もしない」が一番もったいない動き方です。

この記事では、2026年の大手の選考日程(東京事務所の協定。他の地区は日程が異なります)と、8法人の公式募集要項を実際に開いて確かめた内容をもとに、大手に落ちた後の応募先と動く時期を整理しました。なぜ落ちたのかの分析は監査法人の面接で落ちる理由と対策に任せ、ここでは「次にどこへ、いつ応募するか」に絞ります。

この記事の要点

  • 2026年の大手4法人(東京事務所)は12月10日13時に内定通知、承諾期限は12月11日12時。落ちたと分かるのは12月10日
  • 8法人の公式募集要項(2026年10月9日確認)に「二次募集」「追加募集」の常設の記載は見当たらない。追加の選考があるかは各法人の案内で確かめるしかない
  • 落ちた後の道は、準大手の追加の選考、中小監査法人、大手の地方事務所や他法人、翌年に過年度合格者として応募の4つ。一番選択肢が広いのは、合格発表の直後から準大手・中小にも並行して応募しておくこと

監査法人の二次募集・追加募集はある?公式の募集要項で確かめた結果

「二次募集」を一斉の制度として公表している監査法人は、今回確かめた範囲では見当たりませんでした。追加で選考するかどうかは、各法人が枠の埋まり具合を見て個別に案内する形です。

2026年10月9日に、大手4法人と準大手4法人(太陽・三優・東陽・仰星)の公式の採用ページを開き、募集要項に何が書かれているかを確認しました※5〜※12。

法人区分公表の採用予定人数二次募集・追加募集の記載ページで分かること
有限責任あずさ監査法人大手記載なし記載なし入所日は2027年2月1日。通年採用(中途採用)のページは別にある
EY新日本有限責任監査法人大手記載なし記載なし対象者に過年度合格者を含む。入所日は2027年2月1日
有限責任監査法人トーマツ大手300名程度記載なし事務所ごとの採用。選考会の予約は全国で1カ所のみ
PwC Japan有限責任監査法人大手記載なし記載なし入所日は2027年2月1日。詳しい情報はマイページ登録後に案内
太陽有限責任監査法人準大手60人程度記載なし中途採用の募集要項は別にある
三優監査法人準大手25名程度記載なし応募方法は順次公開予定。通年採用の募集要項は別にある
東陽監査法人準大手20名程度記載なしエントリーと面接は合格発表後を予定
仰星監査法人準大手東京事務所10名程度(2025年の要項)記載なし2025年の東京事務所は内定承諾期限が12月4日

見えてくるのは3つです。

  • 追加の選考の有無は、要項ではなく各法人の個別の案内で決まる
  • 中途採用や通年採用の窓口を持つ法人はあるが、新しく合格した人が応募できるかは法人ごとの確認が要る
  • 準大手の一次の選考は、大手の内定通知より前に締め切られる年がある

3つ目は見落としやすい点です。仰星監査法人 東京事務所の2025年の要項では、面接が11月22日〜27日、内定承諾期限が12月4日でした※12。同じ年の大手の内定通知より前です。2026年の各法人の日程は、合格発表の前後に公開されるものを見て判断します。

2026年の日程:大手(東京事務所)の内定通知は12月10日、その後に動ける時間は短い

2026年の論文式試験の合格発表は11月20日、大手4法人の東京事務所は12月10日13時に内定を通知し、承諾期限は12月11日12時です。落ちたと分かるのは12月10日の夕方までで、そこから年内に使える日数は3週間ほどしかありません。

日程は、公認会計士・監査審査会の試験日程※1と、大手4法人が東京事務所の採用について結ぶ協定※2で決まっています。

協定は東京事務所の採用の取り決めです。大阪や名古屋など他の地域は、それぞれの地域の申し合わせに従うと協定の文書に書かれています※2。地方事務所の日程が東京と同じとは限りません。

もう1つ、背景の数字も押さえておきます。論文式試験の合格者は増え続けています※3※4。

令和7年の合格者は1,636人で、前年より33人増えました※3。合格者が増えるほど、大手1本に絞った就活は結果待ちの間に選択肢を減らすリスクが大きくなります。

大手に落ちた後の選択肢を比べる

落ちた後の道は、準大手の追加の選考、中小監査法人、大手の地方事務所や他法人、翌年に過年度合格者として応募の4つです。監査法人以外へ進む道もありますが、ここでは監査法人に入る道を中心に比べます。

選択肢動き出す時期入所の時期確かめること
準大手の追加の選考12月10日の当日から法人により異なる一次の承諾期限が過ぎていないか、追加の面接日があるか
中小監査法人12月中旬から年明け法人ごとに違う採用の時期と人数、非常勤からの登用の有無
大手の地方事務所・他法人地域の日程による法人により異なる(あずさ・EY新日本は2月)同じ法人の別の事務所を受け直せるか
翌年に過年度合格者として応募翌年の夏から1年遅れ応募の対象に過年度合格者を含むか、空白の1年の説明

大手の結果が出た後に当たれる準大手・中小は、結果を待つ間に規模ごとに比べておくと、12月10日に迷わず連絡できます。

準大手の追加の選考

準大手(太陽・三優・東陽・仰星)は、大手のような接触禁止期間がなく、論文式試験の後から説明会や面接を進めます。公表されている採用予定人数は、太陽60人程度・三優25名程度・東陽20名程度・仰星東京事務所10名程度です※9〜※12。

枠が埋まれば募集は終わります。大手の結果が出た12月10日の時点で、まだ面接を受け付けているかは法人ごとに違います。準大手の働き方や大手との違いは監査法人の準大手とはで詳しく比べています。

12月11日の昼以降に就活生への接触を控える取り決めは、大手4法人が東京事務所の採用について結んだ協定です。協定を結んでいるのは大手4法人だけで、準大手は当事者に入っていません※2。準大手4法人が受け持つ金融商品取引法・会社法の監査の被監査会社等は631社です(令和6年4月期〜令和7年3月期の集計)※13。

12月中旬に動くなら、11月の合格発表の前に準大手の説明会へ出て、大手の結果が出た後も面接を受け付けるか、その日程はいつかを確かめておくのが確実です。4法人の採用と待遇は、太陽有限責任監査法人・三優監査法人・東陽監査法人・仰星監査法人の解説ページで、同じ項目のまま比べられます。

中小監査法人

中小監査法人は数が多く、採用の時期も人数も法人ごとにばらばらです。一括りにして「中小はいつでも採る」とは言えません。

その分、合格者向けの説明会を年明けまで開く法人もあれば、早めに締める法人もあります。候補を広げるなら中小監査法人一覧から、勤務地と業務の分野で3〜5法人に絞って直接問い合わせるのが早道です。

大手の地方事務所・他法人

協定の文書には、大手の地方事務所に入所を承諾した後で、別の大手の東京事務所から内定が出た場合は、どちらに進むか選べると書かれています※2。逆に、東京で落ちた後に地方事務所を受け直せるかは協定に書かれていません。

同じ法人の中で事務所を併願できるかは、法人ごとに違うと協定に明記されています※2。たとえばトーマツは、選考会の予約が全国で1カ所のみです※7。東京で落ちたら同じ法人の他の事務所で受け直す、という動き方が通らない法人もあります。

翌年に過年度合格者として応募

論文式試験の合格は、翌年以降も有効です。EY新日本の募集要項は、対象者に「過年度合格者」を含めています※6。協定にも、過年度合格者の応募の扱いが定められています※2。

ただし、1年待つと実務経験の開始もそのまま1年遅れます。公認会計士の登録には実務経験の期間が要るため、待つ1年の価値を冷静に比べてから選びましょう。

12月10日からの1週間でやること

結果が分かった当日に、準大手・中小の採用担当へ連絡し、追加の面接があるかを確かめるのが最初の一手です。枠が埋まれば募集は終わるため、連絡は早いほど有利です。

連絡のメールは長くなくて構いません。「論文式試験に合格し、貴法人を志望しています。今からでも面接の機会があれば受けたい」と、合格の事実と志望を短く伝えます。

志望動機の書き直しで迷ったら、監査法人の志望動機の書き方の準大手向けの例文が参考になります。大手で使った「規模が大きいから」は、準大手や中小の面接ではそのまま使えません。

追加の募集を見逃さない情報の集め方

追加の選考の案内は、法人のマイページ・採用サイトのお知らせ・人材紹介会社の3か所に出ます。要項に書かれない以上、自分から取りにいくしかありません。

  1. 気になる法人のマイページに、大手の結果が出る前から登録しておく
  2. 採用サイトのお知らせ欄(NEWS)を、12月10日以降は毎日見る
  3. 説明会で話した採用担当の連絡先を控えておき、直接問い合わせる
  4. 人材紹介会社の求人も並行して見る

マイページを前提にした法人は多く、PwC Japanは詳しい情報をマイページ登録後に案内し、太陽は短答式試験合格者向けの要項をマイページ内に置いています※8※9。登録していないと、案内そのものが届きません。

人材紹介会社では、MS-Japanで職種「監査法人(監査)」と資格「会計士試験合格」で絞ると、2026年10月9日時点で101件の求人が出ていました※14。実務経験を必須とする中途向けの求人も含まれるため、新しく合格した人が応募できるかは1件ずつ見ていくしかありません。

落ちた理由の振り返りは「次の面接」に向けて短く

振り返りは1日で終わらせ、次の面接で同じ失敗をしないための修正だけに使います。原因の深掘りに何日もかけると、追加の選考の日程に間に合いません。

見るのは次の3点で十分です。

  • 面接で答えに詰まった質問は何だったか
  • 志望動機が「その法人でなければならない理由」になっていたか
  • 逆質問で、法人の仕事を調べてきたことが伝わったか

落ちる人に多いパターンと対策は監査法人の面接で落ちる?失敗を防ぐ重要なポイントにまとめています。想定問答をやり直すなら監査法人の面接で聞かれる質問40選も使えます。

就活全体の流れを最初から確かめ直したい方は、監査法人の就活ガイドで合格後から入所までの手順を確認できます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 監査法人に二次募集はありますか?

「二次募集」を一斉の制度として公表している法人は、2026年10月9日時点で大手4法人と準大手4法人の公式募集要項には見当たりません。枠が残っている法人が個別に追加の選考を案内する形なので、マイページとお知らせ欄で確かめてください。

Q2. 大手監査法人の結果はいつ分かりますか?

2026年は、大手4法人の東京事務所が12月10日13時から18時までにメールで内定を通知し、承諾期限は12月11日12時です。地方事務所はそれぞれの地域の申し合わせに従うため、日程が違う場合があります。

Q3. 東京事務所で落ちたら、同じ法人の地方事務所を受けられますか?

法人によって違います。協定には、同じ法人内で事務所を併願できるかは法人ごとに異なると書かれています。トーマツのように選考会の予約が全国で1カ所のみの法人もあるため、応募前に各法人の案内を確認してください。

Q4. 翌年に応募し直すことはできますか?

できます。論文式試験の合格は翌年以降も有効で、EY新日本のように過年度合格者を応募の対象に含める法人があります。ただ、実務経験の開始が1年遅れるため、今年の追加の選考と比べてから決めるのが賢明です。

Q5. 大手の結果を待たずに準大手や中小に応募してもいいですか?

問題ありません。準大手・中小には大手のような接触禁止期間がなく、論文式試験の後から説明会や面接を進めます。2025年の仰星東京事務所のように、内定承諾期限が大手の内定通知より前の年もあるため、並行して応募しておくほうが選択肢は広がります。

まとめ:大手の結果を待たずに、並行して道を残しておく

大手に落ちても、監査法人に入る道は残っています。ただ、二次募集は決まった制度ではなく、枠が残った法人が個別に案内するものです。

  • 2026年の大手(東京事務所)の内定通知は12月10日、承諾期限は12月11日12時
  • 追加の選考は要項に載らない。マイページ、お知らせ欄、採用担当への連絡で取りにいく
  • 一番効くのは、合格発表の直後から準大手・中小にも並行して応募しておくこと

12月10日に慌てないために、今のうちに候補の法人を2〜3つ決めて、マイページに登録しておきましょう。

参考文献・出典

各法人の募集要項は2026年10月9日に確認した内容です。2026年の選考日程は、合格発表の前後に各法人が公開する最新の案内を確認してください。