「監査法人のインターンって参加したほうがいいの?」「そもそも何をするの?」。就活を始めるとまず気になるところですよね。結論から言うと、監査法人のインターン(説明会・職場体験)は、仕事や職場の雰囲気を知り、自分に合う法人を見極める絶好の機会であり、選考に向けた接点にもなります。参加して損をすることは、まずありません。
この記事では、監査法人のインターンの種類・内容・開催時期から、参加するメリット、選考への影響までを第三者の視点で解説します。公認会計士試験の受験生・合格者はもちろん、早めに動きたい大学生も、法人選びの参考にしてください。
この記事の要点
- 監査法人のインターンは一般企業と違い、説明会型・職場体験型・座談会型が中心で期間は短め
- 開催は論文式試験(8月下旬)後〜合格発表(11月中旬)に集中。準大手・中小は試験後から早期に接触でき、大手は合格発表後に本格化
- 参加メリットは①仕事と雰囲気を体感②法人ごとの違いを比較③選考の情報と接点
- 選考への影響は法人による。志望動機の具体化と早期接触の機会になり、有利に働くことが多い
- 参加前に質問リストと自分の判断軸を用意しておくと、得られる情報の質が変わる
目次
監査法人のインターンとは?(一般企業との違い)
監査法人のインターンは、学生や試験受験生に監査の仕事や職場を体験してもらうプログラムで、一般企業より期間が短く、説明会に近い形式が中心です。「インターン」「セミナー」「説明会」など呼び方は法人によって異なります。主な形式は次の3つです。
| 形式 | 内容 |
|---|---|
| 説明会型 | 法人概要・仕事内容・キャリアパスの説明が中心 |
| 職場体験型 | 監査業務を模擬的に体験するワーク |
| 座談会・社員交流型 | 現役の公認会計士やスタッフと話せる座談会 |
一般企業の長期インターンのように「数週間就業する」形は少なく、1日〜数日で完結するものが中心です。そのぶん気軽に複数法人へ参加でき、比較しやすいのが特徴です。
インターン・説明会はいつ開催される?【スケジュール】
監査法人の採用は論文式試験の合格発表前後に本格化するため、インターンや説明会もその時期に集中します。下のタイムラインが全体像です。

ポイントは、大手と準大手・中小で接触できる時期が違うことです。大手には合格発表前の接触禁止期間があり、11月中旬の合格発表後に説明会・面談が本格化します。一方、準大手・中小は接触禁止期間がなく、論文式試験後から合格発表までの間に説明会や座談会の機会が多くあります。
| 区分 | 主な接触時期 | 特徴 |
|---|---|---|
| 大手(BIG4) | 合格発表(11月中旬)後に本格化 | 同期が多く研修が体系的。合格発表後の短期決戦 |
| 準大手・中小 | 論文式試験後〜合格発表まで早期に接触可 | 試験直後からイベントが多く、じっくり比較しやすい |
合格発表から内定までは約2週間の短期決戦になるため、準大手・中小も併願するなら、試験直後の早い動き出しが有利に働きます。入所時期の詳細は監査法人の入所時期を徹底解説で確認できます。
インターンに参加する3つのメリット
インターンの価値は、求人情報や口コミだけでは分からない「自分に合うか」を肌で確かめられる点にあります。具体的なメリットは次の3つです。
① 仕事内容と職場の雰囲気を体感できる
監査の仕事は外からは見えにくいものです。インターンで実際の業務や働く人の雰囲気を知れば、「自分に合うかどうか」を感覚でつかめます。
② 法人ごとの違いを比較できる
複数のインターンに参加すると、大手・準大手・中小それぞれの違いを具体的に比べられます。規模や強み、社員の雰囲気は法人ごとに大きく異なるため、複数を見ることで自分の判断軸が明確になります。大手・準大手・中小の全体像は監査法人の比較ガイドで整理しています。
③ 選考に向けた情報と接点が得られる
インターンや説明会は、志望動機を具体化する情報収集の場でもあります。現役社員と話した内容は、面接で説得力のある志望動機を語る材料になります。法人によっては、こうしたイベントが早期接触の機会になっている場合もあります。
どの法人のイベントに参加するか迷うなら、就活生に人気の法人から見てみるのが効率的です。
インターンは選考に影響する?
インターン参加が選考に直接有利になるかは法人によって異なりますが、多くの場合、志望動機の具体化と早期接触という形でプラスに働きます。
大手は合格発表後に選考が集中する短期決戦のため、事前のインターンで法人理解を深めておくと、限られた時間で説得力のある志望動機を語れます。準大手監査法人(太陽・仰星・三優・東陽)※3や中小では、イベントでの接点がそのまま早期選考や面談につながるケースもあります。いずれにせよ「参加して損はない」と考えてよいでしょう。
ただし、参加すれば自動的に内定に近づくわけではありません。大切なのは、参加を通じて自分の判断軸を固め、志望動機を自分の言葉で語れるようにすることです。
インターン参加前に準備すべきこと
インターンで得られる情報の質は、準備で大きく変わります。参加前に「判断軸」と「質問リスト」を用意しておきましょう。
- 自分が法人選びで重視する軸を決める(成長環境・働き方・クライアント構成など)
- その軸に沿って、聞きたい質問を3〜5個用意する
- 気になる法人の採用ページで、事業内容や特徴を事前に把握する
- 参加後は、法人ごとの印象と回答をメモして比較できるようにする
「なんとなく全部参加する」のではなく、軸を持って臨むことで、比較の精度が上がります。監査法人は基本的に転勤がなく勤務地が安定しているなど、事前に知っておくと質問の的が絞りやすくなります。順位や各法人の特徴は監査法人ランキングも参考になります。
監査法人のインターンに関するよくある質問
監査法人のインターンには参加したほうがいいですか?
はい。仕事や職場の雰囲気を知り、自分に合う法人を見極める絶好の機会です。選考に向けた情報収集や接点にもなるため、参加して損をすることはまずありません。
監査法人のインターンはいつ開催されますか?
論文式試験(8月下旬)後から合格発表(11月中旬)にかけて集中します。準大手・中小は試験後から早期に接触でき、大手は合格発表後に本格化します。
監査法人のインターンではどんなことをしますか?
法人説明が中心の説明会型、監査業務を模擬体験する職場体験型、現役社員と話す座談会型が中心です。複数を組み合わせて開催する法人も多くあります。
大学生でも監査法人のインターンに参加できますか?
参加できます。大学生向けに、早い時期から会計の仕事を知ってもらうイベントを開く法人もあります。気になる法人の採用ページを早めに確認しましょう。
インターンに参加すると選考で有利になりますか?
法人によりますが、志望動機の具体化や早期接触という形でプラスに働くことが多いです。参加自体より、そこで判断軸を固め志望動機を自分の言葉で語れるようにすることが重要です。
まとめ
監査法人のインターンは、仕事と職場を体感し、自分に合う法人を見極める絶好の機会です。開催は論文式試験後から合格発表前後に集中し、大手と準大手・中小で接触時期が違います。参加前に判断軸と質問リストを用意しておけば、得られる情報の質は大きく変わります。まずは気になる法人のイベントに足を運び、自分の目で確かめてみてください。
参考文献・出典
- ※1: 各監査法人の公式採用情報(インターン・説明会の内容および開催時期)
- ※2: 公認会計士試験の日程は公認会計士・監査審査会の公表によるhttps://www.fsa.go.jp/cpaaob/
- ※3: 公認会計士・監査審査会「モニタリングレポート」(準大手監査法人の区分)https://www.fsa.go.jp/cpaaob/shinsakensa/kouhyou/20250718/2025_monitoring_report.pdf
